【初心者向け】副業から起業の5ステップ-早めの予習でしっかり準備!
「副業から起業するにはどういうステップになるのだろう?」、「会社の副業規定はどうやって確認したらいいの?」、「売上どのくらいで、副業から起業すればいいの?」こういった疑問に答えます。
もくじ
1.本記事の信頼性
本記事は、インターネット企業出身の税理士が書いています。
筆者は元々、世界有数のインターネット企業をはじめ、複数の職場で働く、サラリーマンでした。
何回か転職していて、企業勤めがどういう性質かを良く知っている税理士です。
筆者も、起業しています。(※副業からではないです。)
本記事に信頼性はあると言えるでしょう。
2.読者さんへのメッセージ
今回は、副業から起業へ向かいたいという方向けの記事です。
では、本題始まる前に1つクイズです。
皆さんご存じのとおり、政府は2017年から副業を推奨しています。
では、「一体どのくらいの人が副業をしてるでしょうか?\」
正解「2020年副業をしている人は9.7%です。(労働政策審議会安全衛生分科)」
日本の労働人口は、6,860万(2021年)くらいなので、約680万人が副業をしています。
本は、100万部売れるとベストセラーとなります。
実は、副業は、ベストセラーの7倍近くいるのです。
あなたも安心して大丈夫です。
本記事は、3分で読み終わります。
3分後にあなたは、「副業から起業するステップがわかったぞ!」という状態になれれば幸いです。
では、はじまり、はじまり~!
免責事項:副業は自己責任になります。また、本講義では、コンテンツの正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。したがって、当事務所及び税理士は、本記事の利用によって読者に何らかの損害が発生したとしても、かかる損害については一切の責任を負いません。
3.【初心者向け】副業から起業の5ステップ-早めの予習でしっかり準備!
副業からの起業ステップ1:会社の副業規定を確認
会社の副業規定の確認の仕方
大企業の場合
副業から起業をしたいあなたに大事なことは、会社の規定をまず把握することです。
会社が副業OKと言っているのか?それとも絶対にNOなのかは大変重要なことです。
では、今回は、まず2017年から政府の方針である「副業OK」の考え方を会社がとっている場合を見てみましょう。
上場企業でいうと、副業OKは、37.2%あるとされます。ほとんど半分くらいあるんですね。あと数年で50%に達しそうです。
上場企業の場合、副業OKかどうかある程度インターネットで公開されています。
まずは、Googleで自社を検索して、概要を掴みましょう。
副業OKか?その範囲はどの程度か?
副業OKかどうかの情報は、自社のホームページに書かれていることもあります。
また、社内のイントラネットや社内メールや掲示板や回覧板で知れることもあるでしょう。
それに加え、可能であれば、就業規則を確認します。
ただ、就業規則は見れないこともあります。その時は、労働基準監督署で閲覧ができるそうです。
※大事な注意事項
上司・先輩・同僚・人事部に聞くのは、やめた方がいいと思います。
もし、副業NGだった場合に、「けしからん!!!」と激怒される恐れがあるからです。
中小企業の場合
中小企業の場合は、副業OKかどうか自社のホームページで見てみましょう。
中小企業の場合も同様に、社内のイントラネットや社内メールや掲示板や回覧板で知れることもあるでしょう。
それに加え、可能であれば、就業規則を確認します。
ただ、就業規則は見れないこともあります。
その時は、中小企業の場合も同様に労働基準監督署で閲覧ができるそうです。
※大事な注意事項
中小企業の場合も上司・先輩・同僚・人事部に聞くのは、やめた方がいいと思います。
もし、副業NGだった場合に、「けしからん!!!」と激怒される恐れがあるからです。
中小企業の場合は、社長の権限が強いケースが多く、社長が激怒すると、あなたにとんでもない不利益が降ってくる可能性があります。細心の注意を払いましょう。
副業OKだった場合
副業OKの場合でも、さらに細かい内容を確認しておきます。
副業で、売上-経費が20万までOKだとか、月〇時間までOKだとか、個人事業主までOKだとか、法人を起業し、社長になってもOKだとか、副業は本業とは別業種のみだとかの制約が付けられている可能性があります。
本業に接触しない方法を綿密に考える必要があります。
この記事は、ステップ2から副業OK(制約なし)だった場合について、書いていきます。
自社の副業規定において、副業に制約がある場合は、規定に接触しないようにステップを加えたり、除いたりしながら慎重に副業からの起業を進めていきましょう。
副業NGだった場合
大企業の場合
あなたが大企業に勤めていて、副業NGだった場合は、副業からの起業をしないで別の方法で目的を達成することをおすすめします。
もしあなたが大企業に勤めているなら、あなたはかなり高い学歴を持ち、新卒カードをうまく使ったのでしょう。あなたの今勤務している会社は、選ばれたものだけが働ける会社なのです。
新卒カードを使える会社の多くは、お給料等の労働条件が、破格に良い可能性があります。
ここで、変に副業や起業を画策して、好条件の本業でクラッシュするのは、逆に機会損失になると思います。
では、副業NGの大企業では、どのように行動したらいいのでしょうか?
例えば、社内ベンチャーをはじめるとか、自分好みの事業部を作ってもらうとか、自分の好きな仕事をさせてもらうとか、子会社の社長を目指すとか、資格をとるとかそういった方向はどうでしょうか?
これらは社内規定に反しない可能性が高く、かつ、あなたの目的は達成できる可能性があります。
中小企業の場合
あなたが中小企業に勤めていて、副業NGだった場合は、よほどの好条件でない限りさっさと転職した方がいいと思います。
誰もが知らない中小企業にしがみつくメリットが見つかりません。
どうせあなたの会社の名前は誰も知らないのだから、あなたにとって少しでも好条件=副業OKの会社に転職するのです。
大丈夫です。
転職先の中小企業の名前も誰も知らないでしょうから、誰かがあなたの転職のことを聞きつけたとしても、
「ふーん、そうなんだ~。転職したんだ~。」くらいの反応でしょう。
副業からの起業ステップ2:まずは、売上-経費年20万を目指す
ここまで読んできたあなたが副業OK(制約なし)の会社に勤務していたとしましょう。
すぐに、副業を始めましょう!今日という日を最高に輝かせましょう!
今日があなたの設立記念日になるのです。
迷う理由は、全くありません。
退社後にでもスマホでポチポチと何か始めればいいのです。
初期投資の少ないウェブ系の副業がおすすめです。
ウェブ系の副業であれば、本業をしているのだから、副業に失敗してもあなたは一切困りません。
ただし、副業で飲食店を始める、副業で美容院を始める、副業で保育園を始めるなど、大規模な副業の場合は、十分な準備をしましょう。
これらは、投資額が大きいので、失敗したら、悲惨です。
では、あなたがさくっと簡単なウェブ系の副業を始めたとします。
まずは、売上-経費20万円をめざしましょう。
副業からの起業ステップ3:売上-経費20万超なら税理士に丸投げ
副業を頑張り始めたあなたの副業はいい感じになってきました。
ここで、重要なポイントは、売上-経費20万超という時点です。
この時点になったら、個人事業主として開業届を出して活動する方が、一般的には有利です。
個人事業主は、プチ起業というイメージです。
個人事業主として活動する前には、必ず税理士に会いましょう。税理士はあなたが見落としがちな論点ももちろん知っています。
税理士に会わないで、自己流で個人事業主を始めることは、骨折を自己流で直すことに似ています。
骨と同じく、会社も最初の設計が間違えると後々本当に大変なことになります。
見落とすと、いつの間にか滞納していたということが発生してしまうのです。
2023年10月1日は、インボイス制度がはじまり、消費税が大幅改正されます。
あなたにとって意味不明の消費税は、税理士に聞けば、しっかり判断をしてくれて、必要書類の提出もあなたに代わってしてくれます。
税理士に会い、レシートを丸投げすれば、税理士が確定申告書を作成し、電子申告してくれます。(もちろん料金はかかります。)
本業が忙しいあなたは、会計ソフトに自分で入力するよりも、さっさと税理士に丸投げしてしまった方がよほどコスパがいいと思います。
なぜか個人事業主というステップを飛ばして、いきなり法人になりたがる方がいますが、よほどの理由がない限りやめておきましょう。
なぜかというと、法人は、会計・税務・労務・法務があらゆる点で複雑で、高度な知識を持つ専門家に判断を仰がないと、イチイチ会社が回せないからです。
本業もあり、副業もしているのに、さらに、会計・税務・労務・法務もあなたが担当するとなると、吐き気を及ぼすほどの仕事量になります。
最初は、まず個人事業主でスタートしましょう。
これは、野球少年がいきなり大リーグのバッターボックスに立たないのと同じ理屈なのです。
また、大学の政治学科を卒業したばかりの新卒者がいきなり大統領にならないのとも似ています。
しっかりとステップを踏んでいきましょう。
副業からの起業ステップ4:売上-経費400万超なら専念のため退職を検討
副業を頑張るあなたの売上-経費が400万円を超えました。
さて、どうしたらいいでしょうか?
いよいよステップ4になりました。
あなたの手元には、ほとんど本業と同じ位の金額が残っています。
本業を合わせ、年収800万くらいになっているのです。
あなたは、どうしたらいいでしょうか?
ここで大事なことは立ち止まり、考えることです。
今後、副業での売上は伸びていきそうか?
本業で著しい昇進の可能性はどうか?
副業に専念したらもっと売上が上げられるだろうか?
可能な限り、本業と副業を両立した方がいいだろうか?
あなたは、自分や家族の状況、そして本業での昇進状況、副業の売上の伸び、副業のトレンド分析をします。
ここでは、あなたが自分で判断することが大事になります。
あなた自身や家族の状況、本業と副業の見通しが、世界で一番わかるのは、他の誰でもないあなただからです。
そして決断するのです。単に、現状維持でもOKです。
副業からの起業ステップ5:売上-経費800万超なら法人起業を検討
さて、時はもっと流れて、副業を頑張るあなたの売上-経費が800万円を超えました。
あなたは、どうしたらいいでしょうか?
いよいよステップ5です。
あなたは、現在でも本業と副業を両立しているかもしれないですし、すでに本業を退職し副業に絞った個人事業主として活動しているかもしれません。
どちらの形態でもOKなのです。
あなたの売上-経費が800万円を超えたら、そろそろ法人化=起業を考えます。
ここにおいては、確実に税理士に相談しましょう。
税理士に「法人成りを考えているんですが。」と相談すれば、税理士はあなたのために最適解を用意するでしょう。
4.【初心者向け】副業から起業の5ステップ-早めの予習でしっかり準備のまとめ
今回は、初心者向けに副業から起業への5ステップをまとめてみました。
まず、自社が副業OKかNGか調査するステップ1は非常に重要です。
あとは、ステップごとに重要な注意点を記しましたので、復習に使ってください!
ステップ1:会社の副業規定を確認
※なるたけ、インターネットで調べる。上司・同僚などに聞くと、痛い目に遭うかもしれないので注意!!!
ステップ2:売上20万を目指す
※ウェブ系なら、今日の帰宅途中から始める。
ステップ3:売上-経費20万超で個人事業主に
※必ず税理士に相談する。インボイス制度も始まる。自己流は危険。
ステップ4:売上-経費400万超なら専念のため退職検討
※本業と副業を継続してもOK
ステップ5:売上-経費800万超なら法人起業を検討
※必ず税理士に相談する。税理士の得意分野なので、ご安心を!
では、今回は、副業から本業へ向かう5つのステップを確認したあなた。
まず、今日会社をでたら何をしますか?
帰り道、スマホで、会社の副業規定をググってみましょう!
そこから、あなたの人生の新しい章がスタート!
大丈夫、必ずうまくいく!明日はいつも晴れです!