ワンマン経営のメリット・デメリット-教えて彩先生!

2022/11/26更新

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「ワンマン経営のメリット・デメリットって何だろう?」、「社長はワンマン経営だから困るよ。」、「ワンマン経営だけど、これでいいのか?」といった疑問に答えます。

本記事の信頼性

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ポートサイド税理士事務所 税理士 彩先生

本記事は、東京・ニューヨークで社会人生活を送った「税理士 彩先生」が執筆しています。

長い会社員時代&現役税理士として、多くの会社をみてきたから語れるワンマン経営のメリット・デメリット。

本記事に信頼性はあると言えるでしょう!

読者さんへのメッセージ

本記事は、3分ほどで読み終わります。

3分後にあなたは「ワンマン経営のメリット・デメリットがわかったぞ!」ということになるでしょう!

結論からいうと、筆者の一番のおすすめは、「新しいワンマン経営」です。

つまり「社内会議すら一切しないワンマン経営」です。

会議こそが社内で最も無駄な仕事です。

社内会議は0に持っていきましょう!

では、「ワンマン経営のメリット・デメリット-教えて彩先生!」はじまり、はじまり~!

ワンマン経営のメリット

ワンマン経営メリット①:最速で動ける

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ワンマン経営の最大のメリットは何かというと、最速で動けることです。

例えば、「スマホでレシートの写真をとればどうにかなる経費精算アプリ」を導入したいとします。

ワンマン経営だと、社長は、アプリ会社のHPを見たり、動画を見たりして、どのアプリがいいか選定します。(←この部分はITの人か秘書に頼んでもOK)

そして、「1月1日から経費精算アプリを導入するので、添付のマニュアルを読んでおいてください。」とメールか社内グループウェアで伝えればOKです。

チーム経営だと、経費精算アプリの導入を決めるのに、いちいち「会議」をすることになります。

中には、

「今までどおり、手書きでいいと思います。」

「今までどおり、エクセル表を作り、表の裏にレシートをのりでで貼り付けて提出すればいいと思います。」

といった、「衝撃の超アナログ方法」を提案してくる人がいます。

こうなると、DXなど全然進みませんし、SDGsなど夢のまた夢です。

地球は、炭素まみれになって、人類は、苦しい環境で暮らすハメになるのです。

また、人件費が会社を圧迫し、今のような不景気に原価高も重なり、売上が落ちたら、簡単にぽーんと倒産することもあるのです。

賢くないアナログ人間と会議するのは極めて時間の無駄です。

賢い経営者がワンマンで決めれば、組織は最速で動くのです。

ワンマン経営メリット②:コスパがいい

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ワンマン経営のメリットとしては、コスパがよいことです。

ワンマン経営であれば、社長のお給料のみ高くすればいいだけです。

しかし、チーム経営にすると、取締役だとか、なんとか役にそれなりのお給料を払わなくてはいけません。

この人たちがお給料に見合った仕事をしてくれればいいのです。

しかし、仕事をしてくれず、新聞ばかり読んでいるということが1990年代~2000年代にはよくある光景と言われていました。

チーム経営だと、仕事をしてくれない「謎の偉い人たち」に無意味な給料を払わなくてはいけないので、コスパが悪くなってしまいます。

最近は、減っていると思いますが、判子を押すだけの「謎の偉い人たち」は会社の経営を圧迫します。

まさに現在のような石油価格高騰や円安時には、人件費をせめて下げなくては会社は継続できません。

ワンマン経営だと、「謎の偉い人たち」が存在しえないので、その人件費を節約できて、コスパがよくなるでしょう。

ワンマン経営だと「謎の偉い人たち」分の人件費がないので、逆に社員のお給料も上がると言えます。

ワンマン経営メリット③:分裂による崩壊リスク0

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ワンマン経営のメリットとしては、分裂による崩壊リスクが0ということです。

チーム経営には、必ず分裂による崩壊リスクがあります。

会議などで意見が食い違い、そのうちにうっぷんがたまってきて、

「あのクソ野郎!俺のができるわ!独立してやる!」

という流れになり、複数人引き連れて独立してしまう。

よくある組織分裂パターンです。

会社において、よく聞くパターンですし、よく見るパターンです。

そこへいくと、完全ワンマン経営(会議すらなし)の場合は、面と向かって対立してやめるというパターンをあまり見ません。

会議をしない完全ワンマン経営だと、会議で対立しないので、怒りによる分裂がないのです。

従業員が、独立や転職したい場合は、熟考したのち静かに独立・転職していくケースが多いです。

よって、1人で去っていくケースが多く、分裂までには至らないのです。

ワンマン経営だと分裂による崩壊リスクが0になります。

ワンマン経営のデメリット

ワンマン経営デメリット①:社員に古い印象を与える

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ワンマン経営によるデメリットは、社員に古い印象を与えることです。

ワンマン経営=昭和=悪のような風潮がなぜか存在します。

日本は、もともと村社会だったので、複数人のグループを作るのが好きなのでしょう。

ワンマン経営だと社員に「なんとなく古い会社の香りがするな」という印象を与えるでしょう。

このワンマン経営の古い会社風デメリットをヘッジする方法としては、

「SDGs、DX、社会貢献、テレワーク、ライフアンドワークバランス」など、今どきの会社の要素をアピールすることです。

これで新しいワンマン経営となるでしょう!

ワンマン経営デメリット②:1代で終わる可能性が

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「オーマイガー!」と読みます。

ワンマン経営のデメリットとしては、1代で終わってしまう可能性があるということです。

これまで優秀な社長が1人でなんでも決めてきて、社員は、それに従っているだけでした。

そうなると、社長の代わりの人材が育たないのです。

当たり前です。

育つとぶつかり、分裂につながるリスクがあるし、組織が無駄に重くなるので、育てていないのです。

でも、安心してください。

ワンマン経営のデメリットである1代で終わる可能性は、ヘッジできます。

2000年代以降は、M&Aがあるので、社員はなんの問題もないです。

社長が死にそうになったら、M&Aしてもらえるように、流れを作っておけばいいのです。

ワンマン経営者が散ったら、M&A。さわやかな流れです。

いつまでも家族などが、変に会社経営に関わると、迷惑でしかありません。

ワンマン経営者は、めちゃくちゃ優秀ですが、社長の家族は無能である可能性が100%です。

社長がいなくなったら、M&Aで新しい有能な社長に代わってもらう。

これぞ、新しいワンマン経営の方法です。

ワンマン経営デメリット③:社内に味方0の時期も

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ワンマン経営のデメリットとして、社内に味方が0の時期もあるということです。

なぜかワンマン経営を嫌う人というのが存在します。

しかし、かたわらで、ワンマン経営者を応援する人も存在します。

ワンマン経営者を嫌う人というのは、たいていは無能な人です。

なぜかというと、ワンマン経営者がいかに優秀かということに気が付きすらしないからです。

あなたはたった一人で一からスタートして、社長が作っている売上、組織を1人で作れるでしょうか?

あなたはワンマン経営者を超えられるでしょうか?

これがワンマン経営者の偉大さです。

なかなか超えられないのです。

超えられない限りはあなたは、ただの人です。

ということで、ワンマン経営者を嫌うのは、無意味です。

「ワンマン経営者からいかにいいところを吸収するか?」を考えた方がいいです。

ワンマン経営者の傍でのいいところと悪いところ(改善点)を分析しましょう。

ワンマン経営者のいいところを吸い尽くし、それに改善点を足せば、あなたはワンマン経営者を超えられます。

そして、「よっしゃ!時が熟した。俺なら、ワンマン経営者を超えられるぜ!」と確信したら、独立しましょう!

ワンマン経営者は、意外と、そんなあなたを応援してくれるでしょう。

実は、ワンマン経営者は、次世代の勢いある若者が好きなのです。昔の自分を感じるからでしょう!

ワンマン経営デメリット④:ワークアンドライフバランス微妙

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会社に長時間いるよりビーチで仕事を・・・

ワンマン経営のデメリットかどうかは、わかりませんが、ワンマン経営者は、会社の滞在時間が長いということよくあります。

なぜ、8時間ぴったり会社にいるのか、もしくは、10時間くらい会社にいるワンマン経営者もいます。

ワンマン経営者は→「実は会社がめちゃくちゃ好き。」

ワンマン経営者は→「自分で見張っていないと、従業員がさぼると思っている。」

ワンマン経営者は→「自分で見張っていないと、従業員が怪しい動きをとると思っている。」

などの理由なのでしょうか?

このあたりは理由不明ですが、ワンマン経営者は、なぜか会社に長く滞在する傾向にあります。

こうなると、ワンマン経営者は、ライフアンドワークバランスが微妙なことになってしまいます。

このヘッジ方法としては、やはり極力テレワークを導入することです。

会社に10時間もいると疲れるだけだと思います。

ワンマン経営者は、午前中に会社にいるくらいで、午後は海辺でテレワークなど、会社の滞在時間を短くしてはどうでしょうか?

従業員は、それほどはさぼりませんよ。

むしろワンマン経営者が見ていない方がのびのびと働くでしょう!

安心して大丈夫です。

「ワンマン経営のメリット・デメリット」のまとめ

本記事のまとめ

ワンマン経営のメリットは、最速で動ける、コスパがいい、分裂リスク0です。

これに対して、ワンマン経営者のデメリットは、古い印象を与える、1代で終わる可能性が、社内に味方0のときもということです。

デメリットは、ヘッジできるので、ワンマン経営者はヘッジ法をとるのがいいでしょう!

2022年は、新しいワンマン経営で行ってみましょう!

本記事を読んだあなたがすべきこと

・「新しいワンマン経営」へシフトする

・(社員のあなたは)ワンマン経営者からいいところを吸収し、独立する

←社長、独立したい人のどちらも、確定申告・法人税申告はポートサイド税理士事務所へどうぞ!月1万円~です。