アメリカのユニコーン企業6選(税理士が解説します。)

「ユニコーン企業って何だろう?」、「ユニコーン企業っていうのは、アメリカの話かな?」、

「アメリカのユニコーン企業について知りたいな。」

こういった場合どうしたらいいのでしょうか?

今回の記事では、税理士が、アメリカのユニコーン企業6選を解説します。

1.ユニコーン企業とは?

①ユニコーン企業とは何か?

ユニコーン企業とは、売上が非常に大きいベンチャー企業のことを言います。ユニコーン企業とは、特に上場していない状態のベンチャー企業になります。

では、ここで、「売上が非常に大きい」というあいまいな表現ですが、どのくらいの大きさと考えるべきでしょうか?

正解は、企業としての評価額がアメリカドルで1ビリオンダラー以上(日本円で約1,100億円)をいいます。

評価額は2通りの考え方があります。

1つめは、「純資産額」です。

2つ目は、上場した場合につく株価×発行株式数=「時価総額」です。

さて、ユニコーン企業がどちらの基準で判断されているかについては、時と場合によるのではないでしょうか。

おそらく時価総額で判断される方が高値になるかと思います。ユニコーン企業を取り巻く様々な人にとっては、高値がついてくれた方が何かと好都合なことが多いので。

さて、実態はどちらに近いのでしょうか?まぁ、これは永遠の謎ですね。

②アメリカのユニコーン企業の特徴

筆者がアメリカのユニコーン企業を探している際に感じたことがあります。それは、アメリカを始め、全世界のユニコーン企業は、ITとフィンテックが大変多いです。派生分野としても、AI、e-commerceでしょう。これら総じてIT関連でユニコーン企業の9割を占めると思われます。残るユニコーン企業の1割は何かというと、バイオベンチャー、旅行業です。

よって、これから起業する方にオススメなのは、何しろもうITですね。ITが当たりやすいということにまぁ間違いはないと思われます。ユニコーン企業を見ればそれは明白ではないでしょうか。

2.アメリカのユニコーン企業6選

①ユニコーン企業その1:デジタルカレンシーグループ

ユニコーン企業デジタルカレンシーグループは、デジタル通貨に特化したベンチャーキャピタルです。ユニコーン企業デジタルカレンシーグループは、2015年にセカンドマーケットインクのCEOであったバリー・シルバートによって起業されました。

2021年にアメリカコネチカット州の本社をアメリカニューヨークに移しました。

ブロックチェーンとデジタル通貨システムの構築をサポートしています。

デジタルカレンシーグループは、評価額が10ビリオンダラー(日本円で約1兆1,100億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

②ユニコーン企業その2:テンパス

ユニコーン企業テンパスは、腫瘍学、ゲノム解析、治験、データ解析などを行うバイオベンチャーです。医師はテンパスから提供される患者の遺伝データを元に患者に最適な治療方法を選ぶことができます。

ユニコーン企業テンパスは、2015年に創業され、現在は、エリックレフコフスキーがCEOをしています。エリックは、アメリカのナスダックに上場しているグルーポンの共同創業者でもあります。

ユニコーン企業テンパスは、アメリカのシカゴに本社を有します。

テンパスは、評価額が8.1ビリオンダラー(日本円で8,910億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

③ユニコーン企業その3:ファイアーブロックス

ユニコーン企業ファイアーブロックスは、2018年にイダン・オフラットなどにより起業されました。デジタル資産を動かしたり、保管したり、発行したりするためのブロックチェーンのサービスプロバイダーです。

イダン社長は、イスラエルの大学のソフトウェアエンジニアリングコースを優等の成績で卒業し、その後は、ソフトウェアエンジニアとサイバーセキュリティの専門家として数々の会社のバイスプレジデントなどを務めていました。

その後、このユニコーン企業ファイアーブロックスを起業しました。

ユニコーン企業ファイアーブロックスは、アメリカのニューヨークに本社を有します。

ファイアーブロックスは、評価額が8ビリオンダラー(日本円で8,800億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

④ユニコーン企業その4:カータ

ユニコーン企業カータは、資本政策表と、ソフトウェアの評価を専門とするIT企業です。資本政策表というのは何かというと、株の所有割合や、株の希薄化効果、純資産価値などを表にしたものです。この資本政策表は、スタートアップで大変よく使われます。

ユニコーン企業カータは、2012年に起業家のヘンリー・ワードによって創業されました。2021年には、ユニコーン企業カータには、1,451人の従業員がいます。

ユニコーン企業カータは、アメリカのサンフランシスコに本社を有しています。

カータは、評価額が7.4ビリオンダラー(日本円で8,140億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

⑤ユニコーン企業その5:スケールAI

ユニコーン企業スケールAIは、データとアプリケーションをつなぐAPIを構築している人工知能企業です。では、このAPIは何かというと、そもそもAPIは何かと何かをつなぐものという意味です。

このユニコーン企業スケールAIのAPIは、センサー(LIDAR/RADAR/カメラデータ)、2Dボックス、3Dボックス、データカテゴリーなどになっています。

ユニコーン企業スケールAI 2016年に、アレキサンダー・ワンによって起業されました。

アレキサンダー・ワンは、アメリカ屈指のマサチューセッツ工科大学を卒業後、ソフトウェアエンジニアリング・アルゴリズム解析を行ったのち、スケールAIを起業しました。2021年にまだ24歳です。アメリカ屈指のマサチューセッツ工科大学に飛び級入学した天才なのではないかと思われます。

ユニコーン企業スケールAIの本社は、アメリカのサンフランシスコになります。

スケールAIは、評価額が7.3ビリオンダラー(日本円で8,030億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

⑥ユニコーン企業その6:ジェミニ

ユニコーン企業ジェミニは、暗号通貨の交換を行っています。ジェミニの提供するプラットフォームで、暗号通貨を売ったり買ったり、暗号通貨を保管しておけます。

ユニコーン企業ジェミニは、2014年にキャメロン&タイラー・ウインクスレボンによって起業されました。タイラー・ウインクスレボンはその父が、ペンシルベニア大学ウォートン校の教授で、本人もハーバード大学を出た後、オックスフォード大学の大学院を卒業しました。

ユニコーン企業ジェミニの創業者タイラーは、2021年には、フォーブスランキング400のうち261位に選出されています。

ユニコーン企業ジェミニの本社は、アメリカのニューヨークになります。

ジェミニは、評価額が7.1ビリオンダラー(日本円で7810億円)となっています。1ビリオンダラー以上ですので、ばっちりユニコーン企業ですね!

3.アメリカのユニコーン企業について知ったあなたがすべきこと

さて、ここまで読んだあなたがすべきことは3つだけです。

・ユニコーン企業を目指して、自社を成長させる

・ユニコーン企業に入社する

・ユニコーン企業になんらかの方法で出資する

ぜひやってみてください。