経営が楽しくなるアイデア4選(代表税理士がとことん解説)

「経営が辛い。」、「経営に行き詰っている。」、「経営者を辞めたい。」

こういった場合どうしたらいいのか?疑問に答えます。

1.経営が楽しくなるアイデア4選

①:経営者が自然のある場所に移動する

②:経営者の先祖に思いを巡らす

③:従業員を自由にさせる

④:経営者のタスクを最低限にする

①:経営者が自然のある場所に移動する

経営を楽しくするコツは、折に触れて自然に触れることです。

街に暮らしていると忘れてしまいがちですが、実は我が国は360度海に囲まれた島国であり、2022年の現在においても国土の約70%は森です。楽しいと感じる環境は、自然の中なのです。

1億年近く、土の上を歩き、森に囲まれた土地で育った人間は、たった100年しかコンクリートジャングルで暮らしていません。

よって、経営が辛い・・・何かに疲れた・・・行き詰ったというときには、人間のDNAが強く求めるであろう自然に身を置くのが一番です。

森の匂いを嗅ぎ、海の広さを感じ、土を触ってみてください。

近場だと、

・水平線が見渡せる湘南海岸

・秦野戸川公園の澄み切った山水

・青い山々が連なる丹沢。

太古の昔の景色でゆっくり休み、充電すれば、再び力がみなぎってきます。あなたは生きています。

再び経営が楽しいと感じれるようになるでしょう。

②:経営者の先祖に思いを巡らす

経営を楽しくするコツは、時折先祖について調べてみることです。

筆者が行き詰ったある日、書店でたまたま先祖が関係する戦記本を見つけました。

現在税理士である筆者の先祖は、その昔、城奪還のため、10名の精鋭で森の中を駆け抜けて城を目指しました。そのコースは敵に知られており、数か所で数万発以上の銃撃を受けました。先祖は、応戦しつつ、森を駆け抜け、城を奪還し、戦に勝利しました。

「数万発の弾丸と比べると、現代って楽勝じゃん!」と思えました。

これは筆者の家系の例ですが、どの家系にも似たようなことがあると思います。

先祖が生き抜いてきた戦の時代と比べると、2022年の会社経営なんて楽勝なのです。

コロナで売上が上がらなくても、数万発の弾丸を受けている訳ではない。関係者とうまくいかなくても数万発の弾丸を受けている訳ではない。描いているような成果がでなくても数万発の弾丸を受けている訳ではない。

充電してじっくり考えれば、必ずベストの経営方法がみつかるはず!

③:従業員を自由にさせる

箱根駅伝で圧倒的な成果を出している青山学院大学の原監督は、「楽しんでいこう!」と繰り返し言っています。2022年1月の箱根駅伝では「自立、自立」と言っていました。原イズムを経営に当てはめると、従業員に自由に楽しく仕事をしてもらうということになると思います。

筆者は、税理士事務所を経営するまで、大企業から小企業、勤務地は東京・ニューヨークと多様な転職をしています。その際に得た経験を次に書きます。

経営を楽しくするコツは、従業員が楽しんでいることです。転職のたび、従業員が楽しんでいる会社と、従業員が辛い状態の会社があるということに気づきました。

楽しんでいる会社の従業員は若手のみで構成されていました。経営者は従業員を完全に自由にさせており、理不尽なルールがほぼありませんでした。従業員は、自分たちで打合せを行い、アイデアを楽しく出し合い、経営者が何かを強いなくても会社は急激に成長していきました。

これに対して、従業員が辛い状態の会社は、経営者や年長上司によるトップダウン型でした。従業員は打合せに参加はしていますが、打合せは経営者や年長上司から指示を受ける場でした。アイデアを出すことは一切求められていませんでした。

このタイプの会社の経営者や上司はあれこれ考えるものの思い通りにならず、常にイライラしていました。そして、目覚ましい成長はしていませんでした。

従業員は、経営者から信頼されて、裁量を与えられれば、力を発揮します。

その理由は、誰もが自分の人生を最高なものにしたいと考えているのです。自由にさせれば人は楽しみながら最高の力を出します。

そして、経営者を含め、人間はミラーニューロンを備えているので、周囲の状況は必ず伝染するのです。従業員が楽しんでいると、経営者も楽しくなるし、会社経営はずっと楽で楽しくなるのです。

④:経営者のタスクを最低限にする

経営を楽しくするためには、最低限に絞ることです。だいたいのことは、いよいよ、せっぱ詰まった際に着手すればいいのです。

経営者は調子がいいときは、「あの棚を片付けて」、「メールを整理して」、「パソコンのゴミ箱を空にして」、「新しいアプリを導入して」、「あの会社に営業をかけて」等もっと会社を良くするようなアイデアを思いつきます。

しかし、どうでしょう。経営者のタスクが多くなりすぎるのです。経営者のタスク欄を見ると、10個も20個も並んでいませんか?これではとても経営を楽しめません。

経営が楽しめないときは、重要性が低いことは手をつけなくていいです。最低限のことだけしましょう。そうすれば余裕ができ、経営に楽しさを感じてくるでしょう。

2.経営が楽しくなるアイデアまとめ

今回は経営が楽しくなるアイデア4選をまとめてみました。これを読めば、再び経営が楽しくなること間違いなし!

という訳で、今回は以上となります。

ここまで、読んだ経営者のあなたがすべきことは、次の3つです。

・経営者が自然に触れられる場所に移動し

・経営者の先祖に思いを巡らしつつ、

・従業員を自由にさせる

ぜひやってみてください。