税理士試験のおススメ勉強法4選(リアル税理士が教えます。)

「税理士試験は難関って聞くけど、早く受かる方法ないかな?」、「税理士試験勉強がしんどい。より効率的な勉強法を知りたい。」

こういった場合どうしたらいいのでしょうか?

今回の記事では、リアル税理士が税理士試験の勉強法4選を解説します。

1.税理士試験のおススメ勉強法4選

①フリクションを使った税理士試験勉強法

②ヤマ当てをする税理士試験勉強法

③カフェ・図書館・大学・公園で行う税理士試験勉強法

④スランプの時は、1行でも行う税理士試験勉強法

⑤やめた方がいい勉強法:間違いノート作り

①フリクションを使った税理士試験勉強法

税理士試験のおススメ勉強法はフリクションを使った勉強法です。まず、フリクションとは何かというとパイロット社ペンです。こちらのペンは上のゴムでこすると、消すことができます。マーカータイプがおススメです。

このフリクションをどのように使うかというと、特に理論の勉強法で使えます。

理論の勉強でわからなかった部分に、フリクションでマークをつけておきます。マークをつけた部分を重点的に暗記します。

数日後、マークをつけた部分ができるかどうか確認して、OKだったらペンの上のゴムで消します。

他の部分を間違えてしまったら、また、フリクションでマークをつけておきます。また、このマークの部分のみを重点的に暗記します。

最後には、フリクションのマークがなくなり真っ白になります。これで暗記は完了です。

フリクションがおススメなのは、消せることですね!

②ヤマ当てをする税理士試験勉強法

ヤマ当てをすることであえて勉強にする税理士試験勉強法です。ヤマを当てるためには、どこの論点が重要なのかを見極めなくてはなりません。そのため、授業も集中して聞く必要があります。

さらに、先生の発言を1つ残らず聞こうという姿勢になります。先生がヤマについて述べることが多いですからね。

専門学校の先生であると、「ここでやすいですよ。」とか「ここでますよ。」という風に言ってくれる可能性が高いです。

大学の先生だと、「ここはタイムリーな話題ですね。」とか「ここが最近のトピックです。」とか、「最近論争になっています。」と言います。

これらの言葉を巧みに聞き分けて、ヤマを張ります。どこがでるか当てるわけですね。

この際に、大変集中します。

人間は、大事なことは覚える性質があるので、ヤマを張ることにより、逆に暗記できるのです。

また、あまり時間をかけずに自分なりのヤマ表を作成するのも手です。専門学校の予測問題集がでる前に、自分で予測してみるのです。そうすると、専門学校の予測と重なっている部分がでてくると思うので、そこを濃く学びます。専門学校の予測と自分のヤマがずれている箇所については、薄く学びます、

こうしてるうちに試験問題に親しむようになり、模擬試験などでも

「あぁ予想どおりだ。」とか「おっ、これは斬新だな。」とか新鮮な気持ちで試験を受けられるようになります。

主体性を持った学習ができるようになるのです。

③カフェ・図書館・大学・公園で行う税理士試験勉強法

税理士試験の勉強は長くなるので、家以外のどこかの場所を見つけておくのが得策です。電卓を使うような勉強である場合(簿記・財務諸表など)は、多少ざわざわしている場所がおススメです。電卓の音がうるさいと怒られてしまう場合があるので。

図書館・大学など静かな場所では、暗記をするのがおススメです。

暗記については、公園のベンチなどで行うこともできます。

図書館・大学などは電卓使用席が定められている場合があるので、一応探してみましょう。電卓使用席であれば、それなりに音を立てても大丈夫です。

なお、図書館・大学用に名刺サイズの電卓をお勧めしています。この名刺サイズの電卓は、Canon、Casioなどから販売されており、価格は1,000円位です。コンビニでも販売されていることがあります。

大学などは、大学生でないと使えないと思っている方が多いと思いますが、実は、社会人が使える場合もあります。最寄りに大学がある場合は、調べてみてください。国公立などは地元の人に開放しているケースが多いです。

また、私立大学でも一定範囲の周辺住民に開放している場合があります。

母校の図書館は卒業生が使用できる可能性も高いです。

カフェ、図書館、大学、公園のベンチなど様々な場所で勉強できるチャンスがあるので、ぜひ活用してみてください。

④スランプの時は、1行でも行う税理士試験勉強法

税理士試験は長丁場になるので、誰もが100%必ずスランプが訪れます。このスランプが訪れた時にどうしたらいいのかが、大事な勉強法になります。

結論から言うと、スランプな時は、とりあえず、外にでて、上記③のカフェ・図書館・大学・公園に行きます。

これらの場所へ行くことでまず気分が変わります。それでもスランプの時は、やりたくなくて仕方ないはずです。

とにかく嫌だという気持ちになると思います。

そんな時には、とりあえず1行だけでいいから手をつけてみるのです。1行だけ暗記をしてみる。1問だけ電卓を叩いてみる。

これをするだけで、多少気分が変わります。

この1行、1問は、「最も簡単なもの」にしておくことをお勧めします。

人間は、やりたくないときに、難しいことをすると、ますます嫌になってしまう生き物です。

やりたくないときに、簡単なことをすれば、まだどうにかなるかもしれません。そういう希望を託して、まず1行、まず1問行って見るのです。

⑤やめた方がいい勉強法:間違いノート作り

間違いノート作りはやめた方がいい勉強法です。

なぜかというと、初心者のときは、10問題を解いて、8間違えるからです。

この状態で間違いノートを作っていると、永遠に時間を消耗し、決して終わることのないタスクを抱え込みます。

間違いノートはおまけに手書きになるので、ますます効率が悪いです。

税理士試験直前になり、数問しか間違えなくなったら、作ればいいかと思いますが、直前に2時間の答練でほんの2,3問しか間違えないということはありえません。

税理士試験は、70点とれば合格で、96点とか、94点までの精度に上げるのは、不可能だからです。その上、問題の数割はマイナー論点で誰もとれないので、そういう箇所は手をつけない方がいい訳なので、間違えようが何だろうが関係ない訳です。

よって、直前になってもまだ30%は間違えるというのがディフォルトなのです。2時間のうち30%を間違えノートに書き写していたら、2時間×30%=36分も使うことになります。36分で終わればまだいい方です。

理論などは、間違ったら、間違った箇所を理論サブノートにフリクションマーカーで印をつけておけばそれで充分です。

間違った箇所を他のノートに書き写していたら、ノートの冊数があまりに多くなりすぎて、それ自体持ち運ぶのが困難になってしまいます。何冊もの間違いノートを常にバックにいれておくのは、ひどく効率が悪く感じます。

間違いノートを作るより、新しい理論を1行でも暗記し、新しい計算方法を1つでもマスターするのがおススメです。

2.税理士になりたいあなたがすべきこと

ここまで読んだ税理士になりたいあなたがすべきことは2つです。

・フリクションを買う

・ヤマを張る

ぜひやってみてください。