税理士に丸投げする時の手順(税理士事務所の所長が徹底解説)

「税理士に丸投げしたいけど、どういう手順なのかわからない。」、「税理士にあまりにぐちゃぐちゃな書類を丸投げして引かれたらどうしよう。」、「どのくらいの頻度で丸投げすればよいのかわからない。」

こういった疑問に答えます。

1.税理士に丸投げする時の手順は下記のとおり。

手順①:クリアフォルダとレターパックを買う

手順②:レシート・請求書は、ざっくりサイズごと並べ、1つのクリアフォルダに入れる。

手順③:レターパックに税理士事務所の宛名を書いてポストに投函

手順④:税理士からメール・電話で質問・確認がくる。

手順①:丸投げ用クリアフォルダとレターパックを買う

ダイソーなどの100円ショップに行き、丸投げ用のA4のクリアフォルダを買います。8~10枚入りで100円です。クリアフォルダは、ビジネスを行う上でいつでも使うので、多めに買っておきたい商品です。色は透明がお勧めです。会社の売上にもよりますが、丸投げ用に、1年で1~12枚は必要になります。

100円ショップの帰りに郵便局かコンビニで丸投げ用のレターパックを買いましょう。レターパックは厚紙でできた封筒で切手のついた封筒です。色は、青のレターパックライトと赤のレターパックレギュラーがあります。通常の丸投げ用には、青のレターパックライトを使います。

手順②:レシート・請求書は、ざっくりサイズごと並べ、1つのクリアフォルダに入れる。

余裕がある方は、レシート・領収書をサイズごとにわけましょう。多少違うサイズが混じっていても大丈夫です。完璧でなくても大丈夫です。A4の請求書を下から、一番上にパーキングの領収書がくるように、クリアフォルダに入れるだけ。

それさえ、面倒くさく、丸投げしたい場合は、大きさすら気にせず、レシート・領収書を来た順に、クリアフォルダにためていくだけでOK。

丸投げの重要アイテムは、クリアフォルダですが、これを、ジップロック袋に置き換えても大丈夫です。レシートやパーキングの領収書など小さなものが多い方は、ジップロック袋も有用です。ジップロック袋は、スーパーか100円ショップで購入できます。

手順③:レターパックに税理士事務所の宛名を書いてポストに投函

丸投げにあたり、送付状は不要です。レターパックの宛名部分に税理士事務所の住所等を記載します。その後、さきほど詰めたレシート等のクリアフォルダをレターパックに入れます。そして、ポストに投函するだけ!!!あースッキリ!丸投げは完了しました。

住所を手書きするのがめんどくさい方は、丸投げ用宛名シールを作っておくと便利です。

宛名シールは、ラベル屋さんというアプリを使うと便利です。宛名シール自体はアマゾンや書店で30シート800円位で買えますので、それを買います。300人分の宛名シールなので、丸投げ用には、十分でしょう。ラベル屋さんアプリに税理士事務所の住所を1度入力しておくと、何度でも宛名シールを印刷できるので、丸投げ用に最高です。

ラベル屋さんのリンクを貼っておきました。

手順④:税理士からメール・電話で質問・確認がくる。

丸投げをしてから、最初の1回目は、税理士から「資料が届きました。確認してまたご連絡します。」という連絡がくるでしょう。それから1週間~2週間後にまた税理士から連絡がきます。その連絡は、怖がらなくても大丈夫です。

「○○の資料が不足していたので、追加で送付してくれませんか?」とか「このお支払いの内容を教えていただけますか?」などです。お支払いの内容を教えて欲しいというのは、どういう場合なのかというと、大抵、専門的用具の用途がわからないという場合です。税理士は、用途を聞いて、どの経費科目がふさわしいのか判断したいだけです。何か責めている訳ではないです。どうぞご安心ください。

2.丸投げにおいてレシートはノートに貼り付け不要

丸投げにおいてレシートをノートに糊で貼り付けることはしなくてOKです。そうなると手間がかかり、丸投げの意味がなくなってしまいます。税理士事務所でもレシートはノートに貼り付けしないで、そのままの形でクリアフォルダに挟んで返却します。このまま保管してくだされば、それでOKなのです。

3.売上別、丸投げ頻度を教えます

①売上1千万円以下の丸投げ頻度

売上1千万以下の丸投げ頻度は、年に1回で十分です。ただし、申告期限ぎりぎりは避けてください。理想は2か月前です。妥当なところでいえば、1か月までに税理士事務所に到着すればそれでもOKです。

申告期限の2週間~1週間前に丸投げしてくるお客様は、どの税理士事務所でも大変困ります。そうなると、何かの折に、税理士事務所から断られてしまいます。次の税理士事務所も当然嫌がるので、税理士を転々とする税理士難民になってしまう懸念がでてきます。

そうならないようしっかりと1か月前には丸投げしましょう!

②売上1千万~売上5千万円の丸投げ頻度

売上1千万~5千万円の丸投げ頻度は、半年に1回でしょう。2回目が申告期限になりますから、2回目を丸投げする際に先ほどと同じく申告期限ぎりぎりは避けてくださいね。

③売上5千万円~売上1億円の丸投げ頻度

売上1千万~1億円の丸投げ頻度は、3か月に1回でしょう。4回目が申告期限になりますから、4回目を丸投げする際に先ほどと同じく申告期限ぎりぎりは避けてくださいね。

④売上1億円以上の丸投げ頻度

売上1億円以上の丸投げ頻度は、毎月でしょう。さすがにこれくらいになると、毎月送った方がいいです。税理士に相談したくても、資料が手元にないと答えようがないので。12回目が申告期限になりますから、12回目を丸投げする際に先ほどと同じく申告期限ぎりぎりは避けてくださいね。

毎月丸投げするとなると、宛名シールを作っておいた方が便利ということになりますね。

という訳で、今回は以上となります。

ここまで、読んだあなたがすべきことは、2つだけです。

・100円ショップでクリアフォルダを買う

・コンビニで青いレターパックライトを買う

ぜひやってみてください。