確定申告を楽にする方法3選(現役税理士が徹底解説)

「確定申告について考えることさえ辛い。」、「レシートがたまってきて確定申告が辛い。」、「確定申告の時間がなくて辛い。」

こういった確定申告が辛くて仕方ない時にどうしたらよいかの解決方法を教えます。

1.確定申告を楽にする方法3選

①:確定申告を税理士事務所に丸投げする

確定申告を最も楽にする方法は税理士事務所に丸投げする方法です。どのくらい楽かというと所用時間は30分以内です。

では、具体的な手順はどうかというと、レシートをクリアフォルダに入れて、宛先を書いたレターパックに入れて、ポストに投函するだけです。

あとは、1~2週間後に税理士から連絡がくるので、その時に、税理士が質問してくる2~3の事項に答えてあげえばいいだけです。

税理士事務所に丸投げする際の料金は売上により異なりますが、120,000円~くらいです。

A.税理士事務所丸投げのメリット①

税理士事務所丸投げの最大のメリットは、たった30分以内で確定申告が終わることです。

B.税理士事務所丸投げのメリット②

確定申告を税理士事務所に丸投げするメリットは、会社の内情が従業員にバレないことです。実は会社が赤字だとか、大量の借入金があるとか、従業員のお給料などが会社の従業員にバレることはありません。

C.税理士事務所丸投げのデメリット

特に見当たりません。

②:確定申告を従業員に頼む。

確定申告を次に楽にするのが従業員に頼むということです。どのくらい楽かというと経営者の所用時間は、数日間質問に答えるくらいでしょう。ただ、完成までの時間は数日から数週間かかるので、待っている間若干不安かもしれません。

A.確定申告を従業員に頼むメリット

確定申告を従業員に頼むメリットは、経営者の所要時間を数日間に抑えられることでしょう。経理が得意な従業員であれば1週間程度で終わらせることができるかもしれません。確定申告完成までの時間は、経理・確定申告を頼む従業員のレベルに応じて変わってきます。

この場合のコストは、どのくらいかかるか?従業員が時給1,000円のパートだとして、確定申告の郵送も含め2週間で終われば、時給1000円×8時間×10日=80,000円+確定申告用会計ソフト20,000円位=100,000円+交通費です。3週間かかれば、140,000円+交通費です。

B.確定申告を従業員に頼むデメリット①

確定申告を従業員に頼むデメリットとしては、簿記がわかり、会計ソフトに適切に入力できる人の採用が困難なことです。また、幸運にもこういう方が採用できても、経理のスキルがあればいつでも楽々転職できますから、時給1,000円で、毎年自社の確定申告を行ってもらおうとしても厳しいです。最近の傾向では、2年~3年経てば、転職していくでしょう。

C.確定申告を従業員に頼むデメリット②

確定申告を従業員に頼むデメリットとして、会社の内情がバレてしまうことでしょう。実は、経営状態が悪く倒産しそうだとか、借入金が異常に多かったり、他の従業員のお給料などがバレてしまいます。これでは自分で入力をしないという点で楽になっても、後から辛いことになりそうです。

③:確定申告を経営者が行う

確定申告を経営者が行うのは最も楽でなく、コスパが悪いという最大のデメリットがあります。なぜかというと、会計ソフトを使い入力をするには、「簿記」と「インターネット」の知識が必要だからです。

経営者は「簿記」、「税法」、「インターネット」の知識を身に着けないと、確定申告を行えないのです。これって、全然楽ではないし、むしろ辛くないですか?

では、次にコスト面を見てみましょう。

例えば、時給5,000円の売上を上げられる経営者がいたとします。自分で「簿記」、「税法」、「インターネット」を調べつつ、1か月をかけて確定申告をしたとします。コストはいくらかかるか?

5,000円×8時間×20日=900,000円です。

税理士事務所に丸投げすると、120,000円~、従業員を雇うと同じく120,000~160,000円位です。

経営者が自分で確定申告を行うのはコスパが悪く、デメリットだらけです。

税理士事務所に丸投げするか、従業員に頼んだ方が、楽で、メリットがありそうです。

2.確定申告を放置するとどうなるか?

確定申告があまりに辛いので、このまま放置してしまったらどうか・・・と考えてしまう人もいるかもしれません。

では、確定申告を放置するとどうなるか?をこれから解説します。

結論からいうと確定申告を放置すると、さらに辛いことになります。

確定申告を無申告状態で放置すると、加算税、延滞税がかかります。加算税は、条件によって異なりますが、15%、20%などがあり、かなり高額です。

参考までに、銀行の預金利息は0.003%です。(2022年1月6日付。300万円未満を1年預けた場合。日本銀行機構データ)

銀行利息と比較すると、確定申告を放置すると、余計にお金がかかってしまうことがわかります。

それだけでなく、厳しい税務調査があります。

その上、確定申告を放置し、無申告になった後で、税理士事務所に丸投げしようとしても、断られる場合が多いです。どの税理士事務所も、めんどうな案件に関わり合いたくないというのが実情です。無申告状態から、税理士事務所にメールや電話をしても、ひどく冷たい調子で断られ、悲嘆にくれるハメになります。

確定申告を放置すると楽どころか、どんどん辛くなるので、その点は、気をつけください。

3.確定申告を楽にする方法まとめ

これまで確定申告を楽にする方法を現役税理士が解説しました。現役税理士から見ると、楽で最もコスパがいいのは、「税理士事務所に丸投げ」だと思います。丸投げであれば所用時間30分で終わります。レシートをポストに投函した瞬間に爽快で楽な気分になれます。

自分がコーヒーを飲んでいる間に、誰からあなたのレシートを処理していてくれるのです。なんて楽々で、心地がよいのでしょう。

経営者である自分は楽にくつろいだ姿勢で、コーヒーでも飲みながら、経営戦略を練って、時給5,000円以上稼げばいいのです。

という訳で、今回は以上となります。

ここまで、読んだあなたがすべきことは、次の2つから選ぶことです。

・確定申告を丸投げできる税理士を探す

・確定申告を頼める従業員を雇う

ぜひやってみてください。