カリフォルニアの所得税率は、なんと最高13.3%(しかし、実際は・・・?)

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先日、カリフォルニアのYou Tuberの動画をみていたところ、

「カリフォルニアは、全米で所得税が高い方で、さらにどんどん上がっている!!!」と言っていましたが、一体、何パーセントなのでしょうか?

なんと最高税率が13.3%とのことです。

「え?安くないですか?日本の所得税最高税率って、45%(住民税も入れると55%)・・・。」

※答えとしては、アメリカの所得税は、カリフォルニアだけでなく、連邦所得税を加算するので、実は、最高税率は、37%+12.3%=49.3%です。

住民税を入れると、日本のがちょっと高いくらいですね。

つまり、カリフォルニアの所得税とは、日本でいうところの住民税のことを言っているのです。

1.各州の所得税率比較

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所得税率が高い州5位。(日本の住民税率にあたります。)

全米1位 カリフォルニア 13.3%

全米2位 ハワイ 11%

全米3位 ニュージャージー10.75%

全米4位 オレゴン 9.9%

全米5位 ミネソタ 9.85%

下位の方はどうなんでしょう?

フロリダ、アラスカ、テキサスなど10州は、なんと!!!

個人所得税率が0です。

ちなみに個人所得税率が0の州は、資産税率が高かったり、ガソリン税が高かったり、州税が高かったりします。

2.日本の所得税最高税率

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日本の所得税最高税率は、45%(住民税も入れると55%)。

カリフォルニアの所得税は、連邦所得税37%+カリフォルニアの所得税12.3%=49.3%です。

日本とさほど変わらない印象を受けますね。

3.平均年収400万円(36,000ドル)独身のケース(おっと、実際は?)

日本だと、所得税8万5,000円+住民税17万円=25万5,000円

カリフォルニアだと、Federal 2,561ドル(7.81%)+States 663ドル(1.84%)=3,224ドル×110円=354,640円

日本の方が所得税+住民税は安く済むということになります。

※読み物として書いているので、金額は、大体の金額です。

4.かなりリッチな年収4,000万円(360,000ドル)独身のケース(納得かも)

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日本だと、所得税11,954,200円+住民税3,631,000万円=15,585,200円

カリフォルニアだと、Federal 95,221ドル(26.45%)+States29,939ドル(8.32%)=125,160ドル×110円=13,767,600円

かなりリッチになると、カリフォルニアの方が所得税+住民税は安く済むということになります。

※読み物として書いているので、金額は、大体の金額です。

5.まとめ

上の例では、日本の平均年収400万を見ると、日本の方が所得税+住民税の金額は安いです。

これに対して、年収4,000万円クラスの所得税となると、カリフォルニアは日本より安いような気がします。

日本は累進課税で、国民の大多数を占める庶民に優しめの税率。

カリフォルニアは、国をけん引してくれる大富豪(天才)に優しめの税率なのだと一般的に言われています。

どちらを重視するかは、国の方向性によるのでしょう。

ただし、考えなければならない大事なことがあります。

日本は、会社員は会社の保険に入りますよね。また、国民健康保険もありますが、アメリカには、ありません。

医療保険は、家族分を入れると月2,000ドル(22万)とか全然あります。

さらに、家賃がめちゃくちゃ高いです。

ニューヨークマンハッタンは、2000年代から最低家賃が2,500ドル(30万近く)、現在は、もっと高いです。カリフォルニアも同様の状況です。

最低単位の1部屋(studio)でも大きく、6畳とか4.5畳の部屋というものが存在しないので、そもそも最低家賃が高いのです。

日本では、月3.5万で6畳とかありますよね。

しかし、アメリカで、月3.5万の家に住むと、そもそも、「生きて明日を迎えられるか微妙」なのです。

さらに、アメリカでは、燃料税がかかります。

ガソリンが不可欠なアメリカ。

そして、カリフォルニアは別としても国の北部ほとんどはマイナス何十度、セントラルヒーティング(家の地下で24時間お湯を沸かし続けることが必要)が不可欠なアメリカ。

医療保険・家賃など総合的に勘案すると、何かと、カリフォルニア(アメリカ)の方が高いのでは?と筆者は思います。

ただし、カリフォルニアの方が、平均収入が高かったりします。

税負担を考える際には、ある1点(例えば税率)だけを比較するのではなく、総合的な「実質税負担」を比較するのが望ましい気がします。

もう少し調査が必要です。(次回へ続く)