税金

【税理士が教える】所得税の予定納税って何?

「所得税の予定納税の紙が来たけどどうしたらいいの?」、「所得税の予定納税はいつまでに納めるの?」、「3月に所得税を納めたけど、また別に納めるの?」、「復興所得税って何?」

こういった悩みが解決できます!

本記事の信頼性

本記事は、横浜市泉区で税理士事務所を経営している税理士が執筆したものです。

現役、税理士による執筆のため、信頼性はあるでしょう。

なお、情報は、2022年6月末の情報によっています。

読者さんへのメッセージ

この記事は、「所得税の予定納税の紙が来たけど、どうしたらいい?」という方向けに書いています。

本記事は、3分ほどで読み終わります。3分後には、「所得税の予定納税がなんとかなりそうだ。ほっ。」という気持ちになるでしょう。

では、所得税の予定納税って何?はじまり、はじまり~。

【税理士が教える】所得税の予定納税って何?

所得税の予定納税って何?

①所得税の予定納税とは?

所得税の予定納税とは、結論から言うと、所得税の「前払い」です。

毎年、7月(第1期)、11月(第2期)に所得税の前払いをすることによって、次にくる3月15日の所得税の支払いが少なくなります。時には、還付になることもあります。

ついこの前の3月15日に払った所得税に上乗せして払うというものではないです。

次の3月15日分の「前払い」なのです。

なお、所得税の予定納税には、「所得税」と「復興特別所得税」があります。

では、「復興特別所得税」って何?という方は下へスクロール。

②復興所得税って何?

2011年に東北で津波と大地震がありましたよね。東日本大震災です。

この復興のために、日本国民は、「復興特別所得税」を払うのです。性質的には、寄付に似たようなものだと思います。

早く東北が復興できるといいですね!

ということで、我々、日本国民は、平成25年~平成49年までこの復興特別所得税を払います。

こちらは、所得税に+アルファでほんの少し納付するというイメージになります。

復興特別所得税は、所得税と同じように予定納税します。

以下、「所得税」という風にまとめて記載します。中には、「復興特別所得税」も含まれているというご理解でお願いします。

③なぜ所得税の前払いをするの?

なぜ、このような制度なのでしょうか?

国は、所得税を早めに確保しておこうと考えます。

また、所得税の納税額が多い場合、3月15日に1回で納付してもらうと納税者の負担感が大きく感じるので、それを緩和する目的もあります。

あなたが以前、会社に勤めていて、給与をもらっていたとしたら、毎月の給与から所得税が天引きされていたのと似たような仕組みです。これも前払いですよね。

他には、法人税、県民税、市民税、消費税も予定納税と同じような前払いの仕組みがあります。

フリーランスの方など、所得税の予定納税が初めて発生して、びっくりしてしまう方がいるかもしれません。

しかしながら、税金は、ほぼすべて一部前払いするという仕組みになっているのです。

④誰が所得税の予定納税をするの?

所得税の予定納税は、予定納税基準額が15万以上の人のみ発生します。

※予定納税基準額は、大体の人は、前年の納税額です。ただし、山林所得がある人等は、また別の金額になるので注意です。

6月15日付近に税務署から、「所得税及び復興所得税の予定納税額の通知書」という手紙が送られてきたら、しっかり読んで、しっかり対応すれば大丈夫です。

この手紙に、「予定納税額」と記載され、「第1期分○○円」、「第2期○○円」と記載されています。

⑤所得税の予定納税は、いつまでに納付するの?

予定納税額通知書に書かれている「第1期分」は、7月1日から7月31日までに納付します。

予定納税額通知書の書かれている「第2期分」として11月1日から11月30日までに納付します。

⑥所得税の予定納税はいくら納付するの?

7月1日から7月31日までに予定納税通知書に記載されている「第1期分」の金額を納付します。予定納税基準額の3分の1の金額です。

11月1日から11月30日までに予定納税通知書に記載されている「第2期分」の金額を納付します。予定納税基準額の3分の1の金額です。

11月分の予定納税納付を忘れないように、手帳やスマホのカレンダーにしっかり記載しておきましょう!

⑦所得税の予定納税の支払を忘れるとどうなるの?

所得税の予定納税の支払を忘れたり、送れたりすると延滞税がかかるので注意が必要です。

延滞税は、2.6%~14.6%かかります。

忘れると大変なことになるので、所得税の予定納税を口座振替にして、自動引落できるように設定するのもおすすめです。

2.所得税の予定納税の納付方法は?

おすすめNo.1:振替納税(自動引落)

所得税の予定納税は、第1期分と第2期分に分かれています。うっかり、忘れてしまうと延滞税がかかってしまうので注意が必要です。

所得税の予定納税を忘れないためには、所得税の支払を銀行口座からの自動引落にしておくと便利です。

自動引落を設定すれば、所得税の予定納税の納期限である7月31日と11月30日にあなたが指定した銀行口座から自動引落され、自動的に納付されます。ただし、口座の残高がちゃんとあるかどうかに注意しておいてくださいね。

では、この銀行口座の自動引落をどのように設定すればいいでしょうか?

①自動振替の手続き

「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」(振替依頼書)を作成して、税務署か銀行に提出する。

②自動振替できる税金の書類

個人事業主の所得税、予定納税(第1期分、第2期分)、消費税です。

自動振替の設定をすると、3月15日が納期限の所得税も、予定納税も、消費税も自動引落になります。

カバー範囲が割と広めなので、これでしっかりと納付忘れは防止できますね!

今後は、インボイス制度ができることにより、個人事業主の方で、消費税が発生する方が増えると思うので、消費税もカバーしてくれるのは安心ですね。

ただし、自動引落された金額は、しっかり通帳で確認しましょうね!

おすすめNo.2:コンビニ払い

コンビニ払いもおすすめ度No.2くらい便利です。

所得税予定納税の納付額が30万円以下で、納付書にバーコードがついている場合であれば、コンビニ納付ができます。

所得税の予定納税については、税務署からバーコード入りの納付書が郵送されているそうです。

コンビニに納付書と現金を持っていって、レジでコンビニの店員さんに渡せば、あとは、親切な店員さんが、しっかりと納付しておいてくれます。

予定納税支払額が多い場合には、現金の持ち歩きに注意してくださいね!

おすすめNo.3:インターネット払い

インターネットバンクやダイレクト納付という自動振替の方法もあります。

これには、e-taxの利用開始届出を提出する必要があります。

おすすめNo.4:銀行・信金での支払

所得税の予定納税は、銀行・信金などの支払も可能です。

ただし、銀行・信金は平日しか開いておらず、さらに長蛇の列だということを覚悟しなくてはいけません。

銀行・信金は、営業時間が短いので、お仕事の忙しい方には、難しいと思います。

何時でもパッと納付できる自動振替やコンビニ納付がおすすめです。

【税理士が教える】所得税の予定納税って何?のまとめ

所得税の予定納税は、なんとなくわかりましたか?

6月15日付近に「所得税及び復興所得税の予定納税額の通知書」という手紙が送られてきたらしっかり対応すれば大丈夫です。しっかりと指示通りの金額を納付します。

第1期分は確実に納付できると思うのですが、第2期分を忘れないように注意してくださいね。

うっかり失念すると、延滞税がかかってしまいます。

自動振替(自動引落)に設定しておくと、所得税の予定納税の納付忘れを防止できておすすめですよ!